極上の鳥肌サウンドに酔いまくり!【唯一性SSミニマルリズムバンド】 「goat(jp)」に超ハマったので音楽コンセプトを解析してみる!

極上の鳥肌サウンドに酔いまくり!【唯一性SSミニマルリズムバンド】 「goat(jp)」に超ハマったので音楽コンセプトを解析してみる!

かかか かぁっこいい──────────!! ってなった

視聴音楽数と、曲(バンド)に衝撃を受ける率ってどうしたって反比例しますよね。(耳が慣れてくるから)

って偉そうに語るほど嗜んでいるわけではありませんが、新しく接する音楽の歌詞・メロデイー・スタイルに「どこかで触れたことある感」を覚えることが多いなぁと感じます。

そんな中、ここ数年で大変大きな衝撃を受けさせていただきましたのが、この

goat

という日本のインストカルテットバンドです。

数少ない知人よりおススメされたのですが、

Youtube動画一発で…

かかかかぁっこいいいーーみゃあああああ!!!!!

となってしまいました。

細かい説明は後でしますんで、とりあえず1曲どぞ↓

■goat – std @『Rhythm&Sound』 release live

goat – std @『Rhythm&Sound』 release live

goat とは? ってなった

いや~~~緊張感パない! 

余分なぜい肉をそぎ落とした最小限の音で、不思議なトリップ感さえ有するこの破壊力! もはや機械なんだけど、デジタルでは決して再現できないミュート音の美学! 研鑽に脱帽! 玄関で脱毛!?

(*´Д`)ハアハア

…というわけで、このバンドについて調べてみましたが…う~ん情報が少ない!

とりあえず基本情報を…

●2013年活動開始

●大阪拠点

●4人組ミニマルインストゥルメンタルバンド

●別のバンド(bonanzas)やソロ(YPY)、レーベル(Birdfriend)も主催する日野浩志郎さんリーダー

●アルバム2枚発表

Wikipediaとか公式ホームページないのですが、以下で少し詳しい情報が得られます。

・日野浩志郎さんインタビュー記事(ki-ft 2014年)

・日野浩志郎さんインタビュー記事(clinamina 2015年)

このgoatさんのジャンルは何でしょう? JAZZかなぁ? 「ミニマル・ミュージック」ってキーワードが頻出しますが、それに断定しちゃうのもちょっと違う気がします。

とにかく唯一性SSです。

ちなみにみなさん、ミニマとミニマの違いってご存知ですか? ググったらすぐ出てきましたよ。

ミニマとは:

「最小限」の意。余分なものをそぎ落としたファッションやアートなどのスタイル。最近ではほとんどモノを持たない「ミニマリスト」というライフスタイルもありますね。

ミニマとは:

ミニマルよりもっと減らした、それを構成するための「最低限」の意。ファッションでいうと葉っぱ1枚とかね。「ミニマム・ミュージック」となると、楽器1個しかも単音のみで勝負という感じでしょうか。やった人もいそうですけど制限キビしすぎですね。

ミニマム・ファッション?

なのでgoatさんはミニマムではなく、ミニマルとなりますね。

ちなみに、音楽に「ミニマル」という概念を持ち込んだのが、トラウマ映画監督ピーター・グリーナウェイでおなじみ、イギリス人のマイケル・ナイマン(Michael Laurence Nyman)さんとのことです。へぇ~

もう一つ超絶ライブ映像どぞ。

■goat – Solid Eye @『Rhythm&Sound』 release live

goat – Solid Eye @『Rhythm&Sound』 release live

ん~~良い!

余計な説明はいりませんね。

2ndアルバムリリース時までのメンバーは以下の4名の方なのですが、

Koshiro Hino a.k.a YPY (guitar)

Akihiko Ando (sax)

Tetsushi Nishikawa (drums)

Atsumi Tagami (bass)

その後(2017年)ドラムとベースの方が以下に変わっています。

Takafumi Okada  他にTHE NOUPやソロ活動も

Tomoyuki Hamamoto  他に滞空時間、SAICO BAB

■goat Twitter

■goat Facebook

コロナ騒動前は海外ツアーに回られています。これは是非ライブで見たいですね。

ちなみに、goatという名前のバンドは世界にいくつかあるので、GoogleとかYoutubeで検索する場合は、

「goat jp」

と入力すると良いです。

アルバム聴きたい!って思ったらすでに買っていた

あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!

『おれはYouTube動画を見ていたと
思ったらいつのまにかアルバムを買っていた』

な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
おれも何をされたのかわからなかった…

耳がどうにかなりそうだった…

ミニマルだとかJAZZだとか
そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ

もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…

…ってなりますよね。私はなりましたよ。

かなり品薄状態な2枚のアルバムについて、全曲ご紹介していきます。

NEW GAMES 2013年7月17日リリースの1stアルバム、全4曲。曲数は少ないけど1曲が長めなので、大満足。シンプルな音でこのインパクトは、もう事件なんですけど。
NEW GAMES 9:28 スーパーマリオみたいな、テンポの良いスクロールアクションゲームのBGMみたいな曲。ボンムチクツクカ、ボンムチクツクカを100回くらい繰り返して、たまにチキチキチキチキチってのが入る。で途中チキチキチキチキチだけを繰り返すパートがあり鳥肌、そしてまたもとに戻る。終わるかなと思ったらボスステージに突入! 下の方に動画あります。
HEXMAN 6:23 ンパードットキャーンコンカンコン、ンパードットキャーンコンカンコンにチキチキチキチキがかぶさったりさらなかったりする。後半の方でSAXが盛り上がって、「ンパー」が「ンッギャー」になるところが鳥肌。
MW 10:46 複数のメトロノームを同時に鳴らしてリズムにしているような曲。「チ」とか「カ」とか、ほとんど響かないラップ音みたいな音だけでよくもまあこんな表情豊かな演奏ができるものかと感嘆して鳥肌。
std 12:31 ページの上の方の最初の動画がこれ。ラストの盛り上がりがかっこよすぎておしっこ漏れちゃう。SAXの安藤さんは、「ピューっと吹くジャガー」のジャガーさんの「リコーダーでギター音などを出す奏法」をきっとマスターしていると思われる。
Rhythm & Sound 2015年3月4日リリースの2ndアルバム、全5曲。頭の先からつま先までカッコいいが詰まっている、安定のgoat節炸裂でアゴ外れる。アートワークは五木田智央さん、デジタルっぽいけど手書き、シンプルなモノクローム表現がgoatに影響与えたとも。
Rhythm & Sound 07:19 曲名で「まさに!」となり、goatさんがやろうとしていることが「わかった!」となった曲。それは、「音楽の三大要素から2つ削って1足す」というコト。詳しくは後述。音はシンプルなのに曲は複雑! 音はシンプルなのに曲は複雑! そう思いすぎたから2回言った! コピペじゃないよ! 鳥肌! 鳥肌!
Solid Eye 10:41 このページ2つ目の動画。
FP 06:38 アフリカみがあるパーカッションではじまり、終わる曲。ミニマムな彼らがさらにギター・ベース・SAXも削ぎ落してしまった意欲作。この曲に限らずですが、気の遠くなるような反復プレイの最後が「ビシィ!」と終わるの鳥肌。
Ghosts Part 1 03:41 ヒャッとかファッとかフォッという感じのSAX一瞬吹き出し奏法が光る1曲。この曲に限らずですが、通常メロディーとハーモニーを担うべき管楽器がリズムを奏でているコンセプトに鳥肌。
On Fire 08:07 5:00くらいあたりからめっちゃ激しくなる曲。「ミニマルで激しい」ってなんか矛盾している感じですが、実際アチィーんで聴いてみてください。初めて冷製パスタを食べた時のような感動…いや、アイスの天ぷら…いや、何か上手いコメントが出てきませんが、そんじょそこらの「激しいだけバンド」には到底出せない味に鳥肌。

New Games / Rhythm & Sound

過去2枚のアルバムのいくつかの曲をリマスタリングした12インチLPレコード。レコードプレーヤー壊れてるのに買ってしまった! 定額給付金で新しいプレーヤー買ったら改めてレビューします。
New Games 00:00 m(__)m
std 00:00 m(__)m
Solid Eye 00:00 m(__)m
Ghosts Part 1 00:00 m(__)m
On Fire 00:00 m(__)m
はやく聴きたすぎるレコード

 

■goat bandcampページ こちらからアルバムのデジタル購入ができます。

もう1曲聞いてみるのも、悪くないだろう!

■goat – NEW GAMES @『Rhythm&Sound』 release live

goat – NEW GAMES @『Rhythm&Sound』 release live
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考えた

一般的に音楽の三大要素は、

リズム(律動)

メロディー(旋律)

ハーモニー(和音)

と言われています。これは主にオーケストラ文化(西洋音楽)を基本とした概念ですが、これに加えて4つ目の要素がある!という意見がいろいろあります。

いろいろ読んでみてしっくり来た4つ目の要素は【サウンド(音色)】です。「サウンド」は主にさまざまな楽器とその奏法によって生まれてくるものです。例えばまったく同じリズム・メロディー・ハーモニーの曲を、ピアノで演奏した場合とギターで演奏した場合を比較したら、そりゃあ聞こえ方が全然違いますよね。「同じ曲ではあるが同じ音楽ではない」…そういうことです。

goatさんは、2ndアルバムのタイトル名でも示す通り

メロディーとハーモニーを省いて、リズムとサウンドで勝負している

ということだと考えます。

3要素のうち2つを捨ててしまうなんて、マンガで言ったらコマ割りと吹き出しを捨てるようなもんです。もっと言うと、目と耳をふさいで格闘技の勝負に臨むようなもんです。(違う?)

「2つも要素省いたら音楽的に物足りなくなるんじゃない?」と思われるかもしれませんが、まったくそんなことありません。動画見ていただいたらわかるとおり、むしろ凡百のミュージックシーンでは味わえない感動がそこにあります。(失礼な言い方)

音楽って不思議です。

で、これもネットで見た話ですが、人の耳がその楽器サウンド(音色)を判別する要素はその音の「鳴り始め」と「鳴り終わり」とのこと。下に図を書きましたが、始めと終わりをカットしたBだけの音を聞いた場合、プロでも何の楽器かわかないんだそうです。

Bは、メロディーとハーモニー要素としては重要です。でもって、goatさんの曲を構成する音は、まさしくこのBを省いたAとCの部分=一瞬で鳴り始め終わる音が多いです。音楽の第4要素=サウンド(音色)のサウンドたる所以を切り出して濾過し、その音でリズム・ソングを組み立てる───これぞgoatシステムの正体ではないでしょうか。

余談ですが、上の図のAとB、音の鳴り始めと鳴り終わりを切り取ると三角形になりますよね。↓

goatさんSNSのアイコンは、この三角形(音色の記号化)をデザインしたものなのかなぁ、と勝手に推測します。↓

まとめた

↓2013年Koshiro HinoさんTwitterより

「goat」というバンド名の由来は、いろいろ調べましたが情報出てきませんでした。前身のバンド名が「Talking Dead Goats”45」だったので、名前も余分なものをそぎ落としてシンプルにした、という感じでしょうか。

で、2ndアルバムの裏ジャケに以下のような表示があり、「ゴートとはスケープゴートのゴートか!」ってなりました。

スケープゴート=贖罪の山羊は、「罪は赦される」というコンセプトを分かりやすく伝えるための広告装置(プロモーション)として設定されたキャラクターと勝手に捉えます。強制的に罪を背負わされ荒野に放たれた山羊側にしたら、それはもうたまったものではありません。動物愛護団体発狂案件です

goatさんの曲展開として、入りは静かでも後半激しくカタストロフるものがいくつかあります。おとなしい山羊の中にうずまく秘めた苦悩感情のうねり「何でワシが人間の罪背負わなあかんねん!(怒)」が見えてくる気がします。

かの不屈闘志くん(島本和彦さんのマンガ「逆境ナイン」の主人公)が「井の中の蛙」という諺に対して言ったこのセリフを思い出しました。

「確かに蛙は大海を知らなかったかも知れない・・・だが通用しなかったとは言ってない!!大海を知らなかった蛙の中にも十分に大海に通用したやつはいたはずだ!それがそんな言葉のトリックにひっかかってどれだけの才能が潰されてきたことか!!歴史の白いページを俺たちが切り開いて来ているのだ!!先人の腰の抜けた言動に惑わされるなっ!!!」

放逐された山羊は、荒野で野垂れ死なずにしっかり生き抜き、何かを成し遂げたかもしれません。

「goat」というバンドが何を背負いながらどこへ向かうのか……この裏ジャケを眺め、それをゆっくり考えながらアルバムをヘビロテするのが、今、至福の時間なのでございます。

(*´∀`*)ウットリ

あわせて聴きたい ってなった

goatさんの音を聞いてから、ミニマル・ミュージックをいろいろ聞いてみましたよ。で、スティーブ・ライヒ(Steve Reich)さんというアメリカの方が、ミニマル・ミュージックの代表的な存在なんですって。

ちょっと奥さん、これもイイですよ!

ちょっとだけ長い(60分)曲ですが、気が変になるくらいハマる!!

■Steve Reich, “Music for 18 Musicians” – FULL PERFORMANCE with eighth blackbird

Steve Reich, "Music for 18 Musicians" – FULL PERFORMANCE with eighth blackbird

いやぁ~プロの演奏家って凄いですね!

「ミニマリストと名乗る人のミュージックリストにgoatが入ってなかったら似非マリスト認定です」


※個人の感想です。特定の団体・信仰・人々を軽視したり誹謗する意図は一切ありません。

※全然関係ありませんが、ラム肉好きです。