【音楽】陰キャとぼっちに刺さりまくり!生きづらい感をドンピシャで代弁してくれる鬱エモロックバンド 「 眩暈SIREN 」 が好きすぎる件
ノイジーだったりハードコアだったりな感じが好きですが、普通にエモいのも好きです。昨年(2018年)触れた音楽の中で一番ハマったのが、この「眩暈SIREN(めまいさいれん)」さんです。
「トラウマ音楽」と言う程の変なヤバさはありませんが、心にグッサリ刺さります。タイトルはノリで適当に書きましたが、別に陽キャの人も「カッコイイ!」って思うって思いますよ。
(‘ω’)ノオススメ
とりまの一曲「偽物の宴」
ようつべで適当に自動再生していたら、この曲に出会って3秒でハマりました。
『演奏しっかりしてて、ちゃんとロックしてるけど、ピアノやボーカルのメロディラインが…うん、美しい!エモい! ”押す”ところと”引く”ところのセンスが良いし…。ちょっと切ない感じの声と歌詞がマッチしてる…、メンバーの顔とか見えないけど、ビジュアルとかを売りにしてないところも好感持てるね…映像もカッコいいし…あれぇ?何か全部イイよ!この人たち!!お母さーーん!ちょっと来てーーーっ!!』
ってなりました。
もうそこから「眩暈SIREN」で検索しまくりで、CDすぐ欲しい!ってなって(CD派なんで)、アマゾンとかで2~3日待つのが嫌で、タワレコとか3~4件まわって結局なくて、しかたなくネットで注文しました。そこからほぼ毎日聞いてます。
この曲、楽曲もイイんですが、一番は歌詞に刺さりました。以下です。
泣こうが叫ぼうが屑は屑
汚れてからが始まりだ
私の個人的な話はしませんけどね、もうね、グッサーーーーーッ!!って刺さりましたよ。刺さり過ぎて「全治2カ月」って言われました。脳内スーパードクターKに。
「屑」って単語が、女性ボーカルの歌詞にはなかなか出てこないので、まずドキッとします。で、やっぱりあらためてどうしても否応なく自分が屑であることを認識させられてしまうわけなのですが、続けて聴いていると、それをいったん肯定してもらってる、受け入れてもらっている感があり、少し救われた気分になったりするのです。
眩暈SIREN 基本情報
Vo. 京寺
Gt. オオサワ レイ
Ba. 森田 康介
Piano&Vo. ウエノルカ
Dr. NARA
の福岡出身の5人組バンド。2012年結成。いくつかのミニアルバムとシングル、1stアルバム「或る昨日を待つ」をリリース。ライブツアーも積極的に実施。何曲かPVが公開されていますが、メンバーの顔(表情)がほとんど見えない、ミステリアスな世界観が特徴。2019年2月からSony Music Recordsに移籍。
discography(19/03/16時点)
タイトル | 種類 | 発売 | 曲数 |
---|---|---|---|
白い証明 | シングル※1 | 2013/7/5 | 2 |
fleet debility/アンダーコール | シングル | 2014/1/9 | 2 |
catastrophe | ミニアルバム | 2014/1/9 | 4 |
ジュブナイル論 | ミニアルバム | 2014/9/7 | 5 |
或る昨日を待つ | 1stフルアルバム | 2015/11/25 | 10 |
六花 | ミニアルバム | 2017/3/8 | 6 |
ジェンガ | 配信シングル | 2017/8/25 | 1 |
深層から | ミニアルバム | 2018/3/21 | 5 |
囚人のジレンマ | ミニアルバム | 2018/12/21 | 5 |
夕立ち | シングル※2 | 2019/2/6 | 3 |
※1:ライブ会場のみで販売。
※2:初回限定版は4曲のライブ映像を収めたDVD付き。
■公式サイト
■激ロック 眩暈SIRENインタビュー記事(2017.02.16)
バンド名がどうやって生まれたかや、なぜ顔を出さないかなどが語られています。
お気に入りPV
マジで全部イイんですが、お気に入りをいくつか。
故に枯れる ミニアルバム「ジュブナイル論」に収録。
曲も詞もいいですが、この曲は実験的なボーカルワークが特徴。メインボーカルは京寺さんですが、ピアノのウエノルカさんがサブボーカルとして複雑に絡み合うのも眩暈SIRENの良いところ。2人のハモリとウエノルカさんのデスボイスはよくありますが、この曲は他に、京寺シャウト・京寺デス、ウエノルカ単体、エフェクトボイス、また英語歌詞などいろいろなパターンが組み合わさっているのですが、見事すぎるくらい美しくまとまってます。スゴすぎて肌が鳥になって、鼻血も出ます。ブーーーーーッ! また、何より「フードなし京寺さん」が見れる貴重なPV。
( *´艸`)
思い出は笑わない ミニアルバム「深層から」に収録
疾走感のあるエモロックが超絶カッコいい眩暈SIRENですが、スロウなのもすこぶる良い! ディ・モールト、ディ・モールト良いぞっ!! こういうテンポの曲が上手いと「上手いな~」って思います。ぜひライブで聞いてみたい、泣ける1曲。こんなのもイケるなんて、無敵ですか、あなたたち。ちなみにPVに出てるのは京寺さんではありません。朝倉滉生さんというモデルで男性です。
その後 ミニアルバム「囚人のジレンマ」に収録
京寺ザ・ワールドが全開の衝撃作。この曲は賛否が分かれるとは思いますが、自殺してしまった友達を想う(であろう)曲。一度でも自殺を考えたことがある人、または自殺しようとする人を止めたことがある人には、絶対聴くことを止められない曲。amazarashiさん感はありますが、この歌は、もう京寺さんの寄り添い感あふれるやさしみ声以外では成り立たなくて、涙が出る。
( ;∀;)
夕立ち 最新シングル
最新曲です。もう( )良すぎて言うことなし! TVアニメ「からくりサーカス」のエンディングテーマ。もうブレイク秒読みですよ、奥さん。
必見!京寺さんのブログ……「でらブロ、略して、でろ」
ここに眩暈SIRENの魅力、独特の世界観を紐解く鍵がありました。ボーカル京寺さんのブログです。
衝撃!
ここ数年ネットをうろうろしていて、一番面白いおかしいブログでした。読んでもらえばわかりますが、「おかしい」です。一瞬バンドの世界観とのギャップがありすぎて、「あれ?ビジネスメンヘラかな?」と疑うほど楽し気な文章が書いてあったりしますが、よ~~く読んでみると、引きこもりゲーマー厨二臭がほんのり……疑ってすいませんでした、ガチでした。
厭世的でカタストロフってる文章は、常人とは異なる視点をお持ちである才能であるとともに、非常に繊細な中身を防御するための、黄金の羽衣くらいの強固な鎧である気がしました。
嫌いじゃないです。
■でらブロ、略して、でろ
■京寺さんのTwiter ネメシス 京寺@kyoudera
最新情報はこちらからどうぞ。
■眩暈SIRENブログ「LAST MOMENT」(アメブロ)
上記「でろ」の前身、2012年から2014年までの眩暈SIREN名義ブログです。当時から京寺節が全開です。まったくブレていません。
ここの自己紹介で「福岡で活動中のスクリーモバンド 」とおっしゃってます。ナルホド。
まとめ
YouTubeに、「ライブに来れない人のためのインターネットライブ」として、「音が孤独を覆うまで」と題したアコースティックバージョンの演奏が公開されていたりもします。しかもレベル高い!もう単純な「スクリーモバンド」という枠には収まらない、オリジナリティと才能が確立している、CDショップの店員さんが選ぶ【もっと売れてもいいバンド大賞】で優勝しそうなバンドですよ、奥さん!
(まとまってない)
京寺さんのキャラがアレで目立たないんですが、実はベースラインを聞いてほしいのです。CDで大音量で聴くとよく分かりますが、めっさギュリギュリ複雑に動いてます。楽曲の「深み」は、森田 康介さんのベースでできていると言っても過言ではないでしょう!ベースプレイだけアップでじっくり見たいようっ!!
(*´д`*)ハァハァ
あ!あと4~5月に全国ツアー「夕立ち TOUR2019」やってます。ちょうど3/17からチケット一般発売です。詳しくはこちらから。終了しました
以上
「良い子は、眩暈SIRENを聞いて早く寝ましょう。」
※「からくりサーカス」は名作です。
悲報:2024年解散
うわーーーーーーん!!
何でーーーーーーー!!
嫌だよーーーーーー!!
2024年3月、1曲のリリースをもって眩暈Sirenは解散となりました。
活動休止ではなく活動終了というのが悲しすぎます。新譜を予約して買う数少ないバンドのひとつでしたが、残念です。PCとスマホに入れてメンタル状況に関係なく聞きまくっていましたが、残念です。リズム、旋律、歌詞、声、どれひとつ欠けてもここまでハマることはなかっただろうと思います。お世辞にも「明るく前向きソング」とは言い難い世界観でしたが、それが良かったのです。ライトサイドをライトに楽しめない人間にとっては、100億兆倍好きなのです。変化や干渉に脆い自分に寄り添ってくれるような、鬱屈して淀んでいる状態にもどこか美しさや意味があるような、「アガる」というより「沁みる」楽曲たちで、もう、ああ、とにかく残念が過ぎすぎて残念です。
最後にもう一回泣き悶えておきます。
ウワァァ━━。゚(゚´Д`゚)゚。━━ン!! ゥヮ―。゚(PД`q*)゚。―ン ウワァァァァァァヽ(`Д´)ノァァァァァァン! Σ(p´;Д;`)q<< ぅあ゛!!ぅゎぁぁぁぁあ゙ ウワーン(ノ;ω;)ノ ┫:・’.::・┻┻:・’.::・ガッシャーン うわぁぁぁ。・゚・(ノД`)・゚・。 (。´xω×)ウワーン ウワアアァァ 三三(ノ இωஇ)ノ .˚‧º·(ฅдฅ。)‧º·˚.ウワ-ン うあ゙ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゙ぁ …
-
前の記事
【音楽】と【映画】ドイツのインダストリアル実験音楽バンド:EINSTÜRZENDE NEUBAUTEN「半分人間」 2019.01.27
-
次の記事
【トラウマ音楽】ジョン・ゾーンルートでジャズを攻めてみる…トラウマ音楽アルバム大賞「レンツェ/ネイキッドシティ」が激ヤバすぎる件 2019.04.30