【成年漫画:完結】コワれ系女子の巣窟でブルマー愛を叫ぶ「阿佐谷腐れ酢学園」/SABE/快楽天/ワニマガジン社

【成年漫画:完結】コワれ系女子の巣窟でブルマー愛を叫ぶ「阿佐谷腐れ酢学園」/SABE/快楽天/ワニマガジン社

 

殺し屋1」、「なるたる」と重めのものが続いたので、ここで軽いのを一つ。

 

ジャンルは【学園日常系ショートギャグ】です(?)

ただ、こう書くと、各漫画雑誌に一つはありそうな、ほのぼの4コマ的な、「くすっ」と笑えるような、癒し系な、箸休めあつこ的なイメージを持たれると思いますが、ぜんぜんそうではありません。

油断していると、作者の才気(狂気?)にゆっくりと侵食されてゆき、気づいたら魔界に引きずり込まれています。

※下巻の帯には【大河ブルマー学園ギャグ】とあります。

 

 

「阿佐谷腐れ酢学園」基本情報

 

この作者SABE(さべ)さん作品に最初に出会ったのは、「BEAUTIFUL MONEY」という4コマ漫画でした。血走った目のペンギンのアップが描かれているインパクトある表紙で、内容もエキセントリック。

この「BEAUTIFUL MONEY」に登場したいくつかのキャラクターが再登場し、1話4ページのショートギャグとして新しくスタートしたのがこの「阿佐谷腐れ酢学園」です。

略して「阿佐腐(あさくさ)」です。

 

 

●作者:SABE(さべ) 2009年死去、享年41歳

●全2巻(1巻目に「1巻」などの表記はなく、2巻目に「エマニエル編」という副題が付いている)

●エロ漫画雑誌「COMIC快楽天」で連載 2006年完結

●阿佐谷にある(であろう)架空の学園が舞台

●1話4ページのショートギャグ

●現状アダルトコミックに分類(単行本には成年マークなし)

 

 

阿佐谷腐れ酢学園(あさがやくされがくえん)とは…

 

精神鑑定で「終わってる」と出たものだけが入学することができる学校

学年無しクラス無し

卒業条件は人生をやり直せるようになったら

年齢制限なし

 

…という設定はありますが、あらすじ的なものはありません。

この学校の生徒、そして先生もみんなどこかコワれています。イカれています。

卒業しようとしているのか、卒業したくないのかもよくわかりません。

コワれ系キャラクターどうしが繰り広げる、イカれた日常が描かれています。

 

バイオレンスあり、エロスあり、苦悩と葛藤あり、性転換あり、ブルマーありあり。ペンギンだけはひどく虐待されますが、陰湿ないじめシーン等はなく、死人も出ません。マイナス面で個性的なキャラクター達による、理屈じゃない自由な展開は、まさに「陰のこち亀」…【陰亀】と言っても過言ではないのではないでしょうか。(イミフ)

 

 

 

「阿佐腐」が伝えたいこと

 

物語もキャラクターも破綻している「阿佐谷腐れ酢学園」ですが、一つだけ確固たる、そしてここにしかないメッセージがあります。それは…

 

ブルマーは

美しい

 

…ということ。

こんな大きい文字にする言葉でもありませんが、そうせざるを得ない程のブルマーへのこだわり、ブルマー愛が作品からあふれています。

あふれ過ぎています。

 

ブルマーとは?

最近の若い人は知らないかもしれません。

体育の時間に女子が下半身に着用していた体操着です。昔はほぼ全ての学校で指定のユニフォームでしたが、女子生徒や保護者からの反対運動が起こり、2005年には日本の全て学校でブルマー廃止になったそうです。今ではこの単語で検索するのもちょっと勇気がいります。くわしくはこちら

※「ブルセラショップ」の「ブル」は、「ブルマー」の「ブル」です。

※「ブル中野」の「ブル」は、「ブルドーザー」の「ブル」です。

※「レッドブル」の「ブル」は、「雄牛」の英語の「Bull」です。

 

SABE先生は、この失われたフェティッシュファッションとしてのブルマー、また文化としてのブルマーに強いこだわりを持たれていて、なんなら【ブルマー道】にまで昇華する域にまで達していたのではないかと思われます。「阿佐谷腐れ酢学園」だけでなく、他の作品でもブルマー女子が多く描かれています。

 

断言しましょう。SABE先生は…

ブルマー美少女を描かせたら世界一

…であると!

日本一じゃないですよ、世界一ですよ。マジで。

 

「阿佐腐」は、何か一つのものにこだわりぬいた職人的なカッコ良さ、独特の思考回路が、少しの【狂気】を伴ってにじみ出ている、エロ漫画雑誌なのにギャグ連載というコンセプトも含めて、極めて特異なマンガなのです。(イミフ)

 

あと【終わってる系女子】【コワれ系女子】の描写も上手い!

 

 

「阿佐腐」主要なキャラクター紹介

 

もうね、キャラクター紹介するだけでたぶん面白いから、紹介しますよ。

 

★ブルマちゃん

阿佐谷腐れ酢学園 ブルマちゃん
阿佐谷腐れ酢学園 ブルマちゃん

ヤクザである武琉磨(ぶるま)会会長、武琉瑪留武琉雄(ぶるめるぶるお)の娘で、この物語の表の主人公。日夜ブルマー道を探究する剛の者。ブルマーの似合う体形を維持するため、特殊な呼吸法(爆発発育阻止呼吸法:韓国が発祥、24年の歴史)を毎日行っており、その影響でまだ生理が来ておらず、たまに激痛を伴う副作用が発生する。性の知識は乏しく(というかほぼ皆無)、父親と結婚するのが夢。

 

★日陰ちゃん

阿佐谷腐れ酢学園 日陰ちゃん
阿佐谷腐れ酢学園 日陰ちゃん

ブルマちゃんの腹違いの姉。妾の子として皆に蔑まれながら、ブルマちゃんのボディーガードを務めており、実銃も所持している。ブルマちゃんから姉として慕われたいと思っているが、波乱万丈の人生を余儀なくされる(詳細は後述)。毛が濃い。陰の主人公であるが、上下巻ともに表紙に採用されなかったのも不幸。(ただこれは仕方なく、SABE先生のこだわりとしてブルマーランク上位の2人が表紙となっている:ブルマちゃんと竹浦トヨ)

 

★陰夫 → 陰子

武琉瑪留武琉雄の十三人いる妾の子のうちただ一人の男子。劣性遺伝マニアとして近親道を追求する。唯一のイケメン枠だったが、ブルマちゃんを狙ったことがばれ、性転換させられる。

 

★ウンコ太郎

阿佐谷腐れ酢学園 うんこ太郎
阿佐谷腐れ酢学園 うんこ太郎

ウンコをするのも見るのも大好きな、尻穴道探究者。勢いよく突いた豆腐が液体に変わってしまう程の「超絶カンチョー」を会得している。一度10か月間脱糞をしなかった時期があり、10か月間たまったウンコを一度にした勢いで地球の地軸がずれた。

 

★パンツねえちゃん

阿佐谷腐れ酢学園 パンツねえちゃん
阿佐谷腐れ酢学園 パンツねえちゃん

ウンコ太郎の実姉。つねにパンツを見せている。適度に使い込まれたベストの状態のパンツを、殿堂入りとして真空パックにして保管している。(ここぞというときに使う)

 

★ペンギン虐待女

阿佐谷腐れ酢学園 ペンギン虐待女
阿佐谷腐れ酢学園 ペンギン虐待女

なぜかペンギンを虐待、虐殺することを目的としている女(番長的立場?)。一切しゃべらず、”暴”の面ではブルマちゃんに勝る。実はカツラで、カツラの方が本体。カツラを外すと、ふつうに喋れるし、ペンギンを虐殺しない。

 

★ピン太

すぐ立つからピン太。基本全裸で童貞。思春期ゆえ体と心がいろいろ不安定。1回だけ、ペンギン虐待女の居合を抜刀前に止めるという、意外な才能を見せる。

 

★フロコゾー

常に移動式の風呂につかっている小僧。目的は不明。

 

★フード女

阿佐谷腐れ酢学園 フード女
阿佐谷腐れ酢学園 フード女

フード姿が一番かわいいと思っている、給食のおばちゃん兼掃除のおばちゃん。ランク最下層。日陰ちゃんから「アンタが一番の日陰者」と言われる。

 

★みーちゃん先生

阿佐谷腐れ酢学園 みーちゃん先生
阿佐谷腐れ酢学園 みーちゃん先生

保健の先生。アル中でいつもパンツ丸出しで酒を飲んでいる。まともな会話は不可能。

 

★ハゲ田先生

見た目ハゲてるおじいちゃん先生だが、まだ20代。平気で女子トイレや寮をのぞき、撮影している。アライグマで童貞を卒業し、外見が若返る。

 

★リリカル

メスのアライグマ。年中発情している。

 

★ペンギン

なぜかペンギン虐待女に、虐待・虐殺され続ける。ペンギンは1匹1匹がそれぞれ個別の生命体ではなく、全ての個体が精神的につながっている一つの生命体である……という説がある。

 

★竹浦トヨ

阿佐谷腐れ酢学園 竹浦トヨ
阿佐谷腐れ酢学園 竹浦トヨ

武琉瑪留武琉雄の妾の一人であり、ブルマちゃん専用の特別なブルマーを縫製する、その道60年のブルマー職人。この中では、唯一の学園外の人物。履くもののツボを刺激し、ホルモン分泌をコントロール、まつ毛が伸びるなど肉体に変化を及ぼす【究極のブルマー】を作ることができる。その技術は一子相伝で、4人の娘のうちの一人に受け継がれた。継承者に選ばれなかった3人の娘には、手をつぶされ、股を裂かれ、胸をもまれるという悲惨な末路が待っていた。

 

★竹浦ミヨ

トヨのブルマー技術を受け継いだ娘。ブルマちゃんの妹にあたる。過酷な境遇を強いた母を憎んでいる。阿佐谷腐れ酢学園に強制入学させられる。

 

 

「阿佐腐」全話紹介 ~日陰ちゃん視点~

 

よぉ~~し、意味なく全話のタイトルでも書き出してみるか!

暇だしな!

で、陰の主人公、日陰ちゃんの行動を追ってみよう!

 

話数 タイトル 日陰ちゃんの状況(「ー」は未登場)
第1話 阿佐谷腐れ酢学園 初登場。妾の子CO。
第2話 腹違い姉妹ブルマー 日陰者としてみんなに虐げられる。
第3話 負け犬根性 ブルマちゃんの分のクラゲ料理も食わされる。
第4話 宇宙の神秘
第5話 クソまみれ ウンコ踏んで転んでウンコまみれになる×2。
第6話 ハマキ 護身用の銃を学校で発砲し警察に捕まる。
第7話 ~密かな体験~後に酒のサカナ
第8話 教師バーボン村田 授業受けてる。(時系列が別)
第9話 ピカード 出所。坊主頭を隠すもばれる。
第10話 ハ~~ゲ‼ ハ~~ゲ‼ 母は黒髪がキレイだったらしい。
第11話 手書き 下剤盛られ野糞シーンを撮影される。(時系列が別)
第12話 レッツ☆ブルマー ブルマ作法の講師を担当する。
第13話 ファックタイフーン
第14話 尻 グッドフィール プールの時間はスク水嫌だから見学。
第15話 亡者モジャー 陰毛が濃いことが発覚。
第16話 ♪旅ィ~行けばァ~~…なんだっけ
第17話 肉と毛 剃った。
第18話 ケツメド 性教育ビデオにうつ向きかげん。
第19話 ペンギン ペンギンと一緒に減量→リバウンド。
第20話 ガス 発育抑制呼吸を習うが屁が止まらない。
第21話 スコートブルマー強化月間 ブルマちゃんをエロいことから守る指令も受けていたが、二人でちょっと気持ちよくなっちゃう。
第22話 アッハ~~ン ブルマちゃんへの征服欲が目覚める。
第23話 ハマキⅡ フード女を銃で脅して警察に捕まる。
第24話 太モモ触らせて下さい
第25話 ピカードⅡ 出所。ブルマちゃん愛がより肥大化。
第26話 修行 ブルマちゃんを自分のものにするため、ウンコ太郎に超絶カンチョーの教えを乞う。
第27話 修行Ⅱ ブルマちゃんを便秘にしようと画策するが、逆に自分が便秘になる。
第28話 試し割り フード女に試しカンチョーをみまう。
第29話 陰夫 ウンコ太郎に1200円で身受けされる。
第30話 アニー・マイ・ラブ 新しい陰、陰夫にキスされる。
第31話 チンコどこ~?
第32話 お姉ちゃ~~ん 太郎による拡張を嫌がる。
第33話 おまんまん
第34話 リセット人生 陰夫の情婦になったが捨てられ、人生をリセットさせられる。(階段の上から放り投げられ記憶がなくなる)リセット後は「湯上がり」という名前の犬となる。ここまでが1巻。
第35話 青い稲妻
第36話 親父 犬として投げられた骨を取りに行く。
第37話 タマ転がし
第38話 お守りくださいまし 記憶を思い出すため催眠療法を受けるが失敗。
第39話 変わり過ぎ
第40話 喋れるんじゃないですか
第41話 残酷神支配
第42話 恐るべき暗示の力 妖精の力でペンギンに変身。
第43話 愛の土地、花の楽園 ペン虐ヅラ探しの指令を受ける。
第44話 アニマルプラネット ペン虐ヅラをかぶり、記憶が戻る。
第45話 一人をのぞいて全て元通り 復活した太郎の超絶浣腸を受け腸が出る。
第46話 んん~~~
第47話 フィーヨー インポの鹿にペン虐女との決闘を提案。
第48話 許さないと言ってるんです
第49話 フラワー お尻の拭き方が、百人に一人と言われている「フラワー式」であることが発覚。
第50話 学園内ブルマ盗難事件 ブルマちゃんのブルマ泥棒の犯人に疑われヤケになる。
第51話 ひと目見れば分かりぬりむス 地下に潜伏する。
第52話 省かせてもろぬィなィ
第53話 ギャフンと おなかがすいたので地下から出てきた。タイミング良くやってきたブルマー業者の竹浦ミヨをだまし、ブルマちゃん用特製ブルマーを入手し、ブルマちゃんをギャフンと言わせようとするが失敗する。ちなみに日陰ちゃんのブルマーは1枚150円の既製品。
第54話 さらば日陰 段ボールに入れられて風俗に売られる。
第55話 食い・モリ・ハミの女
第56話 ツボでアッハン
第57話 夫人
第58話 夫人男爵副将軍
第59話 オゲエッ
第60話 ライバル
第61話 イヤン…♥
第62話 小鳥のように
第63話 ブルマ修行・その1
第64話 ブルマ修行・その2
第65話 武琉雄さん…‼
第66話 成敗‼ 伊豆のソープ「暴れん棒将軍」から帰還。
第67話 お客さぁ~~ん ひとまわり大きくなった感の見せ方を間違える。
第68話 太郎あれやこれや
第69話 後ろから前から~♪ 鹿に疑似。
第70話 天使が来た!僕はここだよ! カビの温床のような場所を探してきた。
第71話 抱ければそれで満足か
第72話 人間の女なんかに
第73話 どうしようもねェ 鹿に手。
第74話 つきたての餅みた~~~い
第75話 エマニエル
第76話 戦争です 獅子太(レオタ)組の組長及び補佐にガスガンを打ち込み全弾命中させる。
第77話 アヘアヘじゃあ 武琉磨派の陰10人が反旗を翻し、日陰ちゃんも獅子太組に勧誘される。
第78話 日陰根性 「陰組」組長の座をエサにブルマちゃんを撃つことを要求され、一瞬心が傾いたが、やっぱりブルマちゃんには逆らえない。
最終話 脱肛部分切除 ブルマちゃんの身代わりとなって撃たれるが、運よく脱肛部分だったため命は助かった。

 

……ええと、日陰ちゃん、扱いひどいですね……

(´Д`|||)

 

 

「阿佐腐」注目ポイント

 

「阿佐腐」に限らずですが、SABE先生は、【ダメ人間のコワれっぷり描写】が、とにかく上手い! 何というか、「こいつマジヤベぇ…」感…というか、「あぁ、こいつ終わってんな…」感がね、もうなんかリアルでね、すごいんですよ。他の漫画では、まずお目にかかれません。

 

そんな描写を一つ紹介します。

1巻の第7話「~密かな体験~後に酒のサカナ」より。

 

保健医の「みーちゃん先生」は、アル中で、ずーっとお酒を飲んでいます。

その日も酒を飲みすぎて、気持ち悪くなりすぎて、

トイレでヤバい声を上げながら吐きまくり、

「カハァッ!!!」っと、血反吐まで吐く始末。

 

そうしてトイレから出てきたときの表情です。(すいません、これだけは模写では伝わらないので引用させてくださいm(__)m)

 

引用:阿佐谷腐れ酢学園 みーちゃん先生
出典:阿佐谷腐れ酢学園/ワニマガジン社 ISBN-10: 4898294812  1巻P30 みーちゃん先生

 

「酒飲み過ぎて死にそうな表情の絵ぇ…ウマッ!!!」

と衝撃を受けました。

個人的には「童夢の見開き老人」に匹敵する衝撃でした。

 

この後、みーちゃん先生はすごくスッキリ状態になって「体中から酒の毒素が全部抜けたみたい!」と言いましたが、実は死んでて幽体離脱状態となっていました。

生徒たちが、死んだみーちゃん先生に酒を飲ませると、生き返りました。ガタガタ震えながら「う~~酒は…やめないぞ~~~」と言ってる姿が、マジ終わってます。

超面白い。

 

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「阿佐腐」まとめ

 

基本はギャグなので、トラウマになるようなグロ・エグシーン・画像等はありません。コワれ系変態キャラクター達のトラウマ原体験でも妄想しながら気楽に楽しむのが良いでしょう。

少しだけエグいシーンがあるとすれば…

下巻の第70話で、ブルマちゃんがフロコゾーをカビ臭い体育用具室に拘束、むき出しの陰嚢に濡れた雑巾を当てて放置、カビを大量に生えさせて、もう死を望むほどの痒みに泣き叫ぶフロコゾーのその陰嚢にカビキラーを噴射、焼ける痛みと気持ちよさに天使を感じつつ悶死、そして袋が破れて玉が2個落下する…

…くらいでしょうか。

全然大丈夫ですよ。

(*´▽`*)

 

19/2/25追記

ペンギンが大量に虐殺されるシーンが上下巻ともにあります。動物愛護系の方は見ないほうが良いでしょう。

追記以上

 

 

●カツラを変えると人格が変わる

●呪いのブルマーをはいたら宙に浮いた

●特殊な呼吸法で体の発育を止めている

こういう理屈抜きのマンガ的展開って最近少なくなった気がします。

いろんな知識がインターネットで手に入りやすくなり、みんな賢くなることは良いことですが、昔に比べてコンテンツの作り手側が、マンガ表現等に対しての理屈や裏付けを踏まえすぎるようになった気がします。読み手側も「そんなことあるわけないじゃん」というような、冷めた見方をする人が増えてきているのではないでしょうか。

マンガは、極論「ありえないことをどれだけ発想できるか」という仕事かと考えます。

「阿佐谷腐れ酢学園」は、またそれ以外のSABE先生作品も、その「マンガ的発想」の面白さを思い出させてくれて、かつオリジナリティもある優れた作品群だと思ったりしています。

惜しい方を亡くしました……黙祷。

 

 

 

もう一作品紹介「世界の孫」

 

「阿佐腐」よりもうちょっと読みやすい、一般青年誌(アフタヌーン)で連載されていた【世界の孫】という作品を紹介します。

これも「学園非日常系ギャグ」…と言って良いかどうか、なんとも言いようのないジャンルですが、着想が斬新です。ちょっと新しすぎたかもしれません。

テーマは…

孫(とイカ)

 

主人公は、女子中学生の甘栗甘水(あまぐりあまみ)ちゃん。

 

世界の孫 甘栗甘水
世界の孫 甘栗甘水

天性の「孫顔」で、町の老人や大人から無条件で可愛がられる存在。『その孫顔ゆえ、いずれ世界中の老人の年金をその手中に収めるであろう彼女だが、それはまだ遠い未来の話……』という設定。時代劇と甘いものが好物。チコチコ、プクプクっとした外見とは裏腹に、功夫の達人で、「当て身」を実戦で使うことができる。

【世界の孫】は、その甘水ちゃんの孫人気に嫉妬する、同級生や大人たち、敵対する黒お孫組織との戦いの物語……かな? いろいろカオスで一言で説明できません。

 

 

そして、最重要人物…

銭亀イカ子

世界の孫 銭亀イカ子
世界の孫 銭亀イカ子

甘水ちゃんが通う鰊(にしん)中学校の教師。はじめは、女の武器を使って学園を支配したい、くらいの野望を持っていたが、実は、自らがイカの女王となって、人類をイカ型人間に変えて支配したいと思っているほどのイカマニア。生のイカやイカ暗器(武器)を常に携帯していて戦闘力は高いが、イカ臭い。とりあえず、みんなの人気を集める甘水ちゃんを敵対視し、亡き者にしようといろいろ画策する。

※好きな大学は「東京医科歯科大学」(好きなだけで卒業はしていない)。

 

結局このイカ子がインパクト強すぎて、作品は破綻しちゃってますが、阿佐腐にハマった方であれば、楽しめると思いますので、ぜひ読んでいただきたいと思います。あとイカ好きな人にもおすすめ。

※「世界の孫」……月刊アフタヌーン(講談社)2008年連載終了、全3巻。

※「世界の孫」には、めずらしくブルマーが出てこない。

 

 

19/2/25追記

マンガの擬音にも独自のものがあり面白い…というのを書き忘れました。

●甘水ちゃんの歩行音:チコチコ

●孫っぽい感じ:チコス(NHKのチコちゃんはここからアイデアを得たのでは?)

●孫がむくれる:ブッシューン

●大王イカが登場する:ドイカーーー!!

 

「ドイカーーー!!」ってジョジョでも聞いたことがない!

追記以上

 

 

 

勝手にマリアージュ ~「世界の孫」に合う曲~

 

打首獄門同好会さんの「まごパワー」

 

このPVに出てくる孫はちょっと憎たらしい感じですが、甘水ちゃんは無償で全てを与えたくなってしまう愛らしさです。

 

 

おまけ情報【SABE割り】

 

あとSABE先生も、中期~後期にかけて、通称【SABE割り】という独特のコマ割りで漫画を構成されています。

コマとコマの間の隙間がなく、接しているのです。

 

SABE割り01
SABE割り コマの隙間がない

断ち切り(誌面のふちまで絵柄を書くこと)があまりないので、ダイナミック感はないのですが、その分スッキリ、整然とした印象となり、個人的には読みやすさが向上していると思います。

 

ただ、弱点が一つあります。

「背景が黒のコマが連続すると境目がわからない」という点です(下図左)。そうならないように吹き出しや、絵柄の面積でうまく調整されてますが、ごくたま~にそういうケースがあります。(だからと言ってそんなに読みにくいこともないですけどね)

 

SABE割り説明02
SABE割り 弱点 断ち切りもあり

 

あと、ペンギンの姿に魔改造された絶滅種であるオオウミガラスが主人公のアニマルバトルマンガ「串やきP」という作品では、アクションが多いため、断ち切りが多く使われています(上図右)。

 

19/3/4追記

この「SABE割り」に大事なメリットがあったのを書き忘れましたので追記します。

コマの線を引く時間が大幅に短縮できます。

通常だとコマとコマの間の上下や左右それぞれ2本の線を引かないといけませんが、このSABE割りは1本引くだけで終わるので、ほぼ1/2の時間でコマ線を引き終えるのです!

デジタルで書く場合はコマ割りもめちゃ簡単らしいですが、アナログの場合はこの差は大きいと思います。

追記終わり

 

お近くのマンガ喫茶でコミック検索>> 快活 自由空間 コミックバスター マンボー アプレシオ ポパイ

 

「良い子は早く寝なさい!早く寝ないと阿佐腐に入れるよっ!」


絶対押すなっ!! (#゚Д゚)ノ押したらケツの穴から指ィ突っ込んで奥歯ガタガタ言わせタルト食わす!!

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※本当のトラウマで苦しまれている方々を軽視したり、蔑ろにするような意図は一切ありません。