【用語探究シリーズ】相手の立場に立って物事を考える能力を一言で言うと「視点取得」らしい!この能力を鍛えておくときっと人生で損をしない!?

【用語探究シリーズ】相手の立場に立って物事を考える能力を一言で言うと「視点取得」らしい!この能力を鍛えておくときっと人生で損をしない!?

 

あなたは「相手の気持ちに立って物事を考えられる」人ですか?

「相手がどう思うかを踏まえた発言」ができますか?

世の中のお母さま、お父さまへ。

あなたの息子さん娘さんが「相手の気持ちがわかってあげられる人」に育ってほしいですよね? これはとても大事なことですが、どうやったらこの能力は身に付くのでしょうか?

この記事では、相手の立場になって物事を考える力【視点取得】についてわかりやすく紹介してみようと思います。

相手の目線になって考えるコト

仕事でも、恋愛でも、友達づきあいでも、「相手の立場(目線)になって考える事」って大事ですよね。これができないと、自分の主張や志向がどうして認められないのか理解できず、トラブルの発生率が高くなります。

おそらく人生で損をします。

例えばわかりやすいのは、小さな子供です。

どうしても欲しいおもちゃなどがあり「買ってくれ」と泣きわめくことがよくあると思います。「買ってくれなければ一歩も動かない」と地べたに寝転がって、のたうち回ったりもします。親の立場からすると、「今それを買うお金がない」「ここで買い与えると同じ事を繰り返してしまうからよくない」など「買えない理由」があります。

小さい子供はそれを察することができません。なんなら、理由を説明しても納得しれくれません。このことで親子でケンカしてその他のコミュニケーションに支障が出たり、時間をムダにしたり、店頭で恥をかいたりと、生産性が良いことは一っつもなく、損をしてると言えます。

視点取得イメージ

この「相手の立場(目線)になって考える」という能力は、4~7歳くらいの期間で、さまざまなコミュニケーション経験を積んでいくうちに自然に育まれるそうです。ある程度の年齢になれば、誰もが当たり前のように「相手の気持ちを察する」ことができるようになりますが、その「察し」レベルは人によって大差があります。

将棋のプロの人なんかは、対戦相手が何を考えどう動くかを、その対戦相手本人も考えていないレベルで予測し自分の対応に反映させる「察し」の達人です。まあプロ棋士とまではいかなくても受験勉強のテクニックでよく「出題者の意図を考えろ」とかも言われますよね。

この能力に長けていることは、きっとメリットの方が多いでしょう。

これ一言で言うと何?

この「相手の立場(目線)になって考える事」って、略すことも難しいし、一言で表す言葉って何だろうといろいろ考えましたが、コレだ!というものが思い浮かびませんでした。

洞察?…「鋭い観察力で物事を見通すこと、見抜くこと」…対人以外でも使うので何か違う。

看破?…「見やぶること」…相手側が隠そうとしている前提なので違う。

プロファイリング?…犯罪事件に対しての用語っぽいので違う。

慮る(おもんぱかる)?…「おもいはかる」の音変化。

忖度?…「建前を看破 本音を察する」

思いやる?…「同情・気遣う」

3つともその後に「助ける・支援する」などのプラス的な行動が紐づきます。そういう目的だけではなく、「自身の危機回避のために敵の行動を予測する」、なんてことも含めて表したいんです。「敵を慮る」とはあまり言いませんもんね?

これが一番近いかなと思いました。↓

推察?…「物事の事情や他人の心中をあれこれ考え思いやること。」

でもやっぱり「思いやる」って入った瞬間に、違和感があります。「察する」という言葉にそもそも「思いやる」とか「同情する」などの意味が含まれるみたいですね。

で、いろいろ調べたら「一言」ではないですが、それっぽいのがありましたよ奥さん!

【視点取得】ですって、奥さん!

視点取得イメージ

 

結論から言いますよ。

相手の立場(目線)になって考える事=

視点取得

なんですって。

「非行少年は視点取得能力が低い」なんて使われ方をするみたい。 

で、英語で言うと、

パースペクティブ・テイキング

Perspective Taking

だって。なんかカッコイイな!オイ!

ちなみにこの単語、Wikiにはありませんでした。心理学の論文に出てきたり、書籍も出てたりしますし、「相手の視点で考える」なんて一般的な言葉だと思うのですが、こんなこともあるんですね。


で、これにたどり着くまでに2つのキーワードがありました。

心の理論

視点転換

の2つです。

「心の理論(Theory of Mind)」=他者の心の状態、目的、意図、知識、信念、志向、疑念、推測などを推測する心の機能(能力)。(ウィキペディアより)

Theory of Mind=ToM 【トム】って覚えよう!

「視点転換」=視点を切り替えること。

Changing Perspectives ちゃいんんぐ-ぱあすぺくてぃぶ 【チャゲアス】って覚えよう!

で、「視点取得」は、ぱーすぺくてぃぶ-ていきんぐ 【パーキング】って覚えよう!

まとめると、

まず【トム】能力を得た人は、【チャゲアス】ができるようにもなる。(これ実際はよくわかりませんが、【チャゲアス】ができるようになったから【トム】が身に付くの順じゃないかと思う)で、【チャゲアス】には、モノの見え方などの物理レベルと、心理状態などを推測する社会レベルがあります。ただ【チャゲアス】をするだけでは、推測結果は得られないため、【チャゲアス】をした上で【パーキング】することで結果が得られるのです。【パーキング】能力の高いか低いかで、得られる結果の精度が変わります。

 

え?よくわからん?

じゃぁ図にしてやんよ!!!

視点取得の図
Perspective Takingの図 違っているかもよ。

まとめ(まとまってない)

全国のお母さま、

意地悪をしたり、他人に迷惑をかけた子供を叱るとき、

「アキラちゃん!もっと相手の気持ちにならないとダメよぉ!」

ではなく、明日からは

「アキラちゃん!もっと【視点取得】しないとダメよぉ!」

と言ってみましょう。

他の奥様方と差別化ができて目立つことができます。

慣れてきたら、

「アキラちゃん!もっと【パーキング】しないとダメよぉ!」

にチャレンジしてみるのも良いでしょう。

対人ゲームイメージ

この視点取得能力を鍛えるには、おそらくトランプ、オセロ、将棋などの対人ゲームをやり込むのが良いと思います。その中でも麻雀が一番効果的だと考えますが、その理由はまたいずれ書いてみたいと思います。

今回は視点取得という単語の紹介でした。
(ウマコン関係ねぇ!)

<2019.08.18追記>

「視点取得」の反対語を考えましたよ。

視点放棄能力

いかに相手の気持ちに立たないか、という能力のことです。「闇金ウシジマくん」に出てくる肉蝮くんなんかがそれに長けています。相手に熱湯シャワーを浴びせて「大丈夫、オレは熱くない」と平気で言える能力で、外道・非道系の輩さんが生来身につけがち。

pixelart ushijima 29mamushi

<追記おわり>