【10分でトラウマ】傑作ミニマルホラー短編映画『CURVE(カーブ)』…ていうか1分で怖い!!→今すぐ見れるよ(無料)
え~と、まず見て
いや、ホントに、いい時代になりましたよ。
こんな素晴らしい映像(映画)が気軽にタダで見れるなんてね。
TwitterのTLで流れてきてすぐ見ましたが、これは記事にせねば!と思いましたよ。約10分の短編ホラーです。イヤホンで視聴するとなお良いでしょう。
まずは見てみよう!
(*´▽`*)
え? 10分も時間がない?
だったらまず30秒の予告編見てみるといいだろう! いや、そんな暇あったらすぐ本編見た方がい・い・だ・ろ・う・!!
CURVE TRAILER
いや、もうだまされたと思って見てください。
きちんと怖いんで。
はい本編です。
CURVE 本編
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ怖かったね。
(*‘∀‘)ウットリ
監督・撮影・脚本:ティム・イーガン(Tim Egan)さん、オーストラリアの方とのこと。この「CURVE」は2016年の作品。
監督Twitter
あれこれ語らずとも、見れば分かるシンプルで根源的な恐怖を無駄なく構成した傑作です。いろいろ削ぎ落したミニマルリズムバンド「goat」さんの記事を書いたばっかりで、またすぐミニマルコンテンツにやられるって……何ですか?ミニマル祭りですか?
話が長くなるので詳しくは言いませんが、創作的な世界で何かを「足していく」ことより「省いていく」ことの方が難しいですよね。
↑↑適当にそれっぽいことを書いているが中身ない警報↑↑
考察など
何らかのダメージを受けて血が出ている女性が、謎のコンクリートカーブにひっかかっていて、その下の奈落に落ちないようふんばる映画───
文字で書くとたったこれだけの映画ですが、いろいろな考察がネットで出ておりました。
「あのカーブは子宮を表し、出産や堕胎のメタファー」とかね。これはなるほどですね。確かに子宮の形してます。
人の根源恐怖の一つとして「死」があります。
死の恐怖は、痛みや苦しみが怖いのではなく、死んだらどうなるかわからないという点が超不安で怖いのだと思います。胎児に感情があったら逆に「生」が怖いんでしょうね。なんとなく生まれた先の世界はありそうなのだが、見えないからわからないし、自身の生命を維持している環境(羊水とへその緒)を手放すことになるので。
なので人が最初に覚える感情は「恐怖」なのではないでしょうか。赤さん、生まれる時だいたい泣き叫んでますしね。
なのでね、この映画は出産や中絶のメタファーでもありますが、同時に生まれた後の人生そのものも暗示しているではないでSHOW禍!
- 死んだら(落ちたら)どうなるかわからない
- 死なない(落ちない)ように踏ん張って生きている
- 死(転落)は不可避
そういう前提でこの映画の奈落の演出を見ると、もう素晴らしい、Excellentの一言に尽きます。高さや底をまったく見せないことで、九割九分DEATHなんですが、ワンチャン「希望」もあります。(水が貯まっていて助かるとかね) 死後に天国があるかも…という一筋の救いの可能性が逆に不安を増大させます。
そして、謎の不協音が聞こえてきます。「死よりも恐ろしい何か」さえ妄想してしまいます。「分からない」ということの不安を最大化する神演出ですね。これもし底が見えていたら怖さ50%OFFだったと思います。
「訳が分からない謎状況で死なないよう足掻く」系映画として「CUBE」(※1)がありますが、個人的にはこのCURVEの方が好きですね。
1.前述したような精神的根源恐怖度が高い点
2.ホラー目的として(時間的にも)ムダがない点(※2)
3.台詞ないので言語を超えて大人から子供まで楽しめる(怖がれる)バリアフリーな点
以上の3つの理由で個人的高評価映画でした。
(*´▽`*)ウマウマー
おしまい
※1:CUBEもだいぶ面白くておススメですが、1作目限定。
※2:この10分という時間はすごく計算されている気がします。「怖がり続ける」というのもたぶん人間の仕組み的に難しくて、あまり長時間だと慣れたり和らいできたりするんじゃないでしょうか。
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